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ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)

1918−1924 Frank Lloyd Wright

兵庫県芦屋市の高台にある建築。1918年にライトの手によって山邑太左衛門の別邸として設計されたが,その4年後の1922年にライトはアメリカに帰国したため,実際の建設に関わっては,遠藤新と南信が行った。竣工は1924年。その後1947年から淀川製鋼所が所有し,1989年から淀川製鋼所迎賓館として一般公開されている。写真からもわかるようにライトは幾何学的な模様の装飾を細部にまで施す。その為,やわらかくて加工のしやすい栃木県産の大谷石を好んで用いた。外部をはじめ、内部の柱や階段など至る所にが使用されている。

ヨドコウ迎賓館はライトが手掛けた建築としてほぼ完全な形で残っている貴重な作品であり,1974年に国の重要文化財に指定された。